ニュージーランドの暮らしと子育て、日々のメモ

30代後半から、2人の子どもと夫婦の4人家族で海外移住しました。現在はニュージーランドのオークランドに住んでいます。

海外暮らしの子どもの教育は?

全く英語が話せない、習わせていたわけでもない6歳と、日本語もおぼつかない2歳を連れて海外に出たとき、やはり一番気になったのは子どもの教育でした。

すぐに永住権が取れるわけではない不安定な身分なので、日本に帰ることも想定して日本語教育はしっかりやっています。海外でがんばる決意はしていますが、私たち夫婦のどちらかが病気になったりして日本に帰らざるを得ない状況になるかもしれないと考えています。

 

詰め込み教育には批判的だったはずが、日本を離れて勉強についていけなくなったらという不安からか、振り返ってみると結構長男にはしっかり勉強させていた自分にびっくりしました。長男は好奇心が強く、どちらかといえば勉強が好きなので、面白そうな教材を用意しておけば、それほど嫌がらずにやります。でも、市販のワークブックやダウンロードできるものは、いつも合うとは限らないので、だいたい教材を私が作ることが多いです。そんなに大したことはできないですが、ちょっと絵を描いておくだけでも、「今日はプリントにどんな絵が描いてあるかな」と楽しみにしてくれていたようです。

 

とはいえ、マレーシアに行ってすぐは長男は英語と算数の勉強を中心にしていました。英語は市販の楽しそうなワークブックを買って、アルファベットから教えました。子どもたちが親しみやすいように、寝る前に本を読む代わりにYouTubeで英語の歌を聞いていました。今でもそのとき聴いた歌のことはよく覚えているようです。
Super Simple Songs というチャンネルが好きでした。

youtu.be

 

今でも一緒に寝転んでいるときによくroll overと歌いながら押してきたりします。
それから、英検Jr.オンライン版も利用しました。

英検 Jr.「オンライン版」がスタート! | 英検 Jr. | 公益財団法人 日本英語検定協会

これは説明が日本語なので、放っておいても子ども一人でできたので便利でした。クイズの後のゲーム目当てでしたが、ブロンズ級、シルバー級などクリアすることで自信がついたと思います。ニュースレターにも体験談を応募して載せてもらったのは、良い思い出です。

マレーシアには英会話教室は少なかったのですが、近くでやっていたフォニックスの教室に3ヶ月ほど通いました。私も小学生のとき、学習塾でフォニックスを勉強していて、とてもわかりやすかったので長男にも勧めました。これで一気に理解が進んだように思います。

 

インターナショナルスクールの入学試験に無事合格し、年齢相当のYear3に入学しました。それからは日本語と英語、算数を毎日勉強しました。このころの教材作りが一番大変でした。

 

途中から海外では珍しい日本語教材があるというKL、モントキアラ(日本人が多い地域で有名)の公文まで1時間かけて月1回通ったり、タブレット学習を試したり、ニュージーランドに来てからは補習校に通ったりしました。子どもの成長は早いので最初、面白いと思ってもすぐ合わなくなったり、反抗期がはじまって「お母さんに教えてもらうのが嫌」となってしまったり、本当にそのときそのとき、臨機応変にやっていくしかないなあと思い知らされています。

 

それでも、いろいろなリソースを活用し、いろいろな人に手伝ってもらったおかげで長男は年齢相当の漢字が読め、読書大好きな小学6年生に育っています。読みは多少遅れていますが、海外暮らしなのでそのくらいは目をつぶりたいと思っています。

 

意外に重要だったのが算数の勉強です。そもそも最初から、英語では絶対に他の子と差が出るので、自尊心を保つために算数を得意にしておいたらいいのではと考えて、もともと長男が好きだった算数をしっかり学習しました。この作戦は成功し、ニュージーランドでも算数が得意だよね、よくできるよねと言われて嬉しいようです。

 

長男にばかりフォーカスしてしまいますが、現在7歳(小学2年生)の次男は、あまり本が好きでないため、漢字の学習が遅れています。兄弟でも全然違うので、またこの人の日本語学習には長男以上に手を焼きそうですが、これからもがんばっていきます。