ニュージーランドの暮らしと子育て、日々のメモ

30代後半から、2人の子どもと夫婦の4人家族で海外移住しました。現在はニュージーランドのオークランドに住んでいます。

マレーシアからニュージーランドへ移動した理由

楽しかったマレーシア生活を2年で終了し、ニュージーランドに移動することにしました。その理由は以下の3つでした。

永住権を取りたい、環境のいいところに住みたい、収支の改善

 

マレーシアでは永住権を取るためのプロセスが明確になっておらず、コネがものをいう世界。子どもを連れ、毎年更新のワークビザが頼りでは心もとなく、やはり永住できる資格を取って安心したいという気持ちが強くなりました。

 

環境については、マレーシアは時期により、インドネシア焼畑農業の煙が流れてくる「ヘイズ」という問題がありました。ひどい時には視界も白くなり、焦げ臭い匂いが漂います。喘息様気管支炎の息子たちには良い環境ではありませんでした。また、治安もあまりよくなく、普段、がっしりした夫と一緒に歩いているときは安心できるのですが、子どもだけで外出できるのは大学生以降にした方がいいとの現地の友人のアドバイスに正直、気が遠くなりました。思春期を乗り越えられる気がしませんでした。

 

そしてお金の問題。マレーシアの現地採用の給料はそれなりでした。物価が安いので、独身なら毎日外食したり、時々東南アジア各国を旅行しても十分貯金できるほどです。しかし、インターナショナルスクールが意外と高いのです。長男が通っていた学校は設備も先生も内容も素晴らしく、何の不満もなかったのですが、年齢が上がるにつれ学費が上がります。安価なローカルの英語教育をしてくれる保育園(デイケア)に次男が通っている間は問題なく暮らせていたけれど、二人がインターナショナルスクールに行くと生活が苦しくなってしまうという現状がありました。

 

そこで、いろいろな可能性を考えてみました。日本に帰ることも考えましたし、フィリピンやタイも見に行きました。以前検討したニュージーランドについても調べてみました。そうすると、私がPostgraduate(日本でいう大学Bachelorと大学院Masterの間の学位)、Level8の学校に通えば、夫にWork visaが発行され、子どもを夫の付帯にすれば子どもの学費がローカル料金になることがわかりました。ローカル料金とは年5万円程度の寄付金のみでほぼ無料ということです。ニュージーランドでは高い家賃や生活費がかかるが子どもの学費は無料。マレーシアでは家賃や生活費は安いが、子どもの学費が高い。両者を検討した結果、それほど支出に差がなかったので、思い切ってニュージーランドにチャレンジすることにしました。

 

マレーシアで海外生活に慣れたこと、そして何より、ニュージーランドがダメならマレーシアに戻ってこればいいやと思えたことが、ニュージーランドに挑戦することができた一番の要因だったと思います。

 

実際にニュージーランドに来てみると、思ったよりも家賃と物価が高く、すごいスピードで貯金が減っていきました。それでも、チャレンジしなかったよりもして良かったなあと感じています。マレーシアを経てニュージーランドに来たことで、私たちも子どもたちも世界や視野が広がったと感じています。子どもたちの中にも、「日本人だけど他の国に住む」という選択肢が根付いてきたと思います。5年間の海外生活で貯金はかなり減りましたが、日本ではお金をいくら払ってもできない経験ができ、得られないスキルを身につけられたと思っています。チャレンジと努力のし通しで若干疲れてきた気がしますが、それでもやっぱり子どものため、自分たちのためにもう少し努力を続けます。

 

追記:マレーシア生活についての質問をいただきましたので、当時書いていたブログのURLを載せておきます。
「子連れ海外移住!家族で来たぞ、マレーシア!」

malaysiainfo.blog.so-net.ne.jp